こんにちは。

動物病院はたくさんありますが、ほとんどの動物病院は西洋医学で治療をしていますね。

当院では西洋医学の他に東洋医学の治療も行っています。
東洋医学の病気や症状の捉え方には、今まで西洋医学しか知らなかった人には、不思議に思えることもたくさんあるかもしれません。

西洋医学では病気に対して直接的に働きかけます。
例えば、ワンちゃんが腰が痛くなり、歩けなくになってしまったとします。レントゲンやＭＲＩを撮り、痛み止めのお薬や注射、手術をしたりします。主に腰を診ます。

それに対して東洋医学は、病気を単体で見るのではなく、「動物全体」を診ていきます。
痛みの出ている腰だけを診るのではなく、その子の体質なども考え「なぜ腰に痛みが出ているのか」を診ていきます。つまり、部分的ではなく全身をひとつとしてみていくのが東洋医学の考え方になります。

東洋医学とは、鍼や灸、漢方を用いた医学であり、動物の体を総合的に見て、その子の自然治癒力を導き出すようにしています。
この「自然治癒力」とは動物が生まれながらに持っている、病気やケガを治す力のことをいいます。
自然治癒力が上がれば、体全体が良くなっていくのを感じられるでしょう。

鍼灸といえば腰痛のような痛みをとる治療だけに感じるかもしれませんが、腎不全、皮膚病など様々な病気に対して行うことが出来、どんな年齢の子に対しても施術することが出来ます。

西洋医学と東洋医学はそれぞれ良いところがあります。

偏らずに飼い主様とその子がより快適でいられるようお手伝いしていきたいと思います。